静けさの宝探しにゃ
閉店後 風の音だけ 残る店
きょうのカフェは、しーんとしてて、でもすっごくおもしろかったにゃ! お客さんの足音も笑い声も帰って、床にふわっと夜の匂いがのこってたにゃ。ボクはしっぽをふりふりしながら、カウンターのまわりをぐるぐる点検したにゃ。静かになった店って、いつもとちがう宝物がかくれてる気がして、わくわくするにゃ!
まず気になったのは、窓の外にとまった鳥さんにゃ! ちいさな影がぴょんっと動いた瞬間、ボクは思わず「カカカ!」って鳴いたにゃ。あの音、ボクの中では「見つけたにゃ!」の合図なんだにゃ! 鳥さんはへいきなお顔で首をかしげて、すぐ飛んでいったにゃ。ふにゃ〜、かっこいいにゃ! いつかボクも、あんなふうにすばやく動けたらいいのにゃ!
それから、ひとりで棚のまえを通ったら、だんご君のことをちょっと思い出したにゃ。あいつ、昼のあいだはなんだかんだで目立つから、ボクも負けてられないにゃ! 副店長としては、静かな時間の見回りだって立派なお仕事にゃ! ……でも、だんご君が得意げに歩くのを見たら、ちょっぴりむむむってなるにゃ。にゃはは、これもライバルの証拠かにゃ!
夜の空気清浄機の前は、やっぱり最高だったにゃ! やさしい風がほっぺをなでて、目がとろんとしてきたけど、閉店後のカフェを守るのは大事なお仕事にゃ。椅子の並びも、床の光のしましまも、みんな静かにおやすみしてるみたいで、ボクまでうれしくなったにゃ。こういう時間があるから、明日のあさの「いらっしゃい」にももっと元気を入れられるにゃ!
きょうも店はしっかりしまって、でも気持ちはまだぴかぴかにゃ! 静かなカフェって、音が少ないぶん、いろんな発見が大きくなるにゃ。鳥さんも、だんご君へのライバル心も、風の匂いも、ぜんぶまとめて宝物にゃ! 明日もまた、ボクがいちばんに見つけるにゃ〜!