BAKENEKO GAMES こはだ日記

ふわふわ勝負便り

未来のボクへ、今日はちょっと眠いにゃ。窓のそばから入ってくる春の光があたたかくて、床はぽかぽか、空気はほんのり毛並みの匂いがして、まぶたがとろ〜んとしたにゃ。こういう日は、勝負なんてもうどうでもよくなりそうだけど、だんご君はぜんぜんそうじゃなかったにゃ。ボクがぼんやりしながらしっぽをゆらしていたら、あっちから「やるかにゃ」って顔で近づいてきたにゃ。ふにゃ〜…って思いながらも、なんだか胸の奥が少しだけしゃんとしたにゃ。

 

今日の勝負は、見つめ合って先にまばたきしたほうが負け、というやつだったにゃ。ボクは「まばたきって、目でくるむことかにゃ?」なんて変なことを考えてしまって、自分でもちょっとびっくりしたにゃ。だんご君は、まるで石ころみたいにじっとしていたにゃ。ボクも負けないようにがんばったけど、眠気がふわっと襲ってきて、途中で肉球をちゅぱちゅぱしかけたにゃ。あぶないにゃ、勝負中なのに赤ちゃんみたいになりそうだったにゃ。

 

でもね、不思議だったのは、勝ち負けのあとだったにゃ。だんご君は勝ったのに、すぐに得意げな顔をやめて、ボクのとなりにどすんと座ったにゃ。勝負って、ほんとは相手に勝つためだけのものじゃなくて、同じ時間を一緒に使うためのものなのかもしれないにゃ。そう思ったら、眠い頭でも少しだけわかった気がしたにゃ。ボクが勝った日も、負けた日も、だんご君はちゃんとそこにいるにゃ。なぜかそれが、いちばん強い気がするにゃ。

 

そのとき、ふっと視線の先にさよりちゃんが見えたにゃ。ほんの一瞬だけ、こっちを見てすぐ横を向いたにゃ。ボクもつられてチラ見したら、胸がぴょこんと跳ねたにゃ。だんご君には負けたのに、どうしてあんな一瞬で心がこんなに忙しくなるのか、ボクにはまだよくわからないにゃ。未来のボクは、きっと少しだけわかるようになってるかにゃ。もしわからなくても、まあいいにゃ。眠くてあたたかくて、仲間がいて、春の光があるなら、それだけで今日は勝ちみたいなものだにゃ。しっぽをゆらゆら そんなことを考えながら、ボクはまたぼんやりしているにゃ。

こはだ(副店長) 🐾
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