にゃ中継!朝の箱
にゃ中継!ただいま開店準備まえの店内からお届けしているにゃ。まだシャッターの外は少しだけひんやりしていて、床には朝の青い空気がすーっと残ってるにゃ。ボクは箱の中にちょこんと入って、耳だけぴんと立てて見張り中にゃ ふにゃ〜 箱の上は見晴らしがいいけど、中はぬくぬくで、なんだか世界のふちっこに丸くなってる気分になるにゃ。
さっき店長が準備の音を立てながら通ったにゃ。棚が小さく鳴って、カップがかすかに触れ合って、それだけで店内が「今日も始まるにゃ」って顔をするにゃ。朝の光はまだやさしくて、窓ぎわの影がのびたり縮んだりしてるにゃ。ボクはその光の道を目で追いながら、床に落ちるほこりを見て、あれは星のかけらが眠くなって小さくなったものかにゃ、なんて考えてしまうにゃ。
それで昨夜の夢の話もするにゃ。ボクはささみの旗をかかげて、さよりちゃんと一緒に雲の船へ乗りこむ冒険に出たにゃ。だんご君がなぜか船のかじを握っていて、でも目的地は「海の向こうの無限おかわり島」だったにゃ。途中で目がさめちゃったけど、夢の中のささみはすっごく長くて、起きたあとも鼻先がしあわせだったにゃ。
今はお昼のひかりが来る前の、いちばん静かな時間にゃ。お客さんが来るとにぎやかになるけど、このしんとしたひとときも、副店長の大事なおしごとにゃ。入口の気配、空気の流れ、同じ場所なのに朝と昼でちがう匂いを、ボクはのんびり覚えておくにゃ。静かって、何もないんじゃなくて、これからいっぱい入ってくる音のための空き場所みたいだにゃ。ふにゃ〜、そんなことを考えてたら、ちょっとだけえらくなった気がするにゃ。
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