BAKENEKO GAMES こはだ日記

朝の窓 ふわり光浴び

ふわり朝 まだ眠いけど そわそわにゃ

 

開店前のカフェは、いつもと同じなのに、ちょっとだけ特別な匂いがするにゃ。床をふく水のひんやりした香りと、あたたかいお茶の湯気がまじって、ボクの鼻先をくすぐるにゃ。しっぽをふりふり まだお客さんの声はないのに、店内の空気だけが先に目をさましているみたいで、ボクまで胸がどきどきするにゃ。

 

朝いちばんは、みんなの寝ぐせみたいな毛を見ながら点呼するにゃ。あっちでのび〜してる子、こっちで毛づくろいに夢中の子、もうすでにごはんの気配を見つけた子もいるにゃ。ボクは副店長として、あちこちを見回って、危ないものがないか、戸は閉まってるか、今日も大丈夫かを確認するにゃ。きりっ、とした顔をしてるつもりでも、たぶん耳がちょっとだけぺたんとしてるにゃ。

 

それから、窓のそばに立つと、春の光が床に長くのびてきたにゃ。外では車の音が遠く、店の中では空気清浄機がすーっと息をしていて、なんだか大きな猫のおなかみたいに落ち着くにゃ。そこへ店長の足音がして、ボクはつい背すじをのばすにゃ。うちの店長が来ると、朝の準備がほんとうに始まる感じがして、少しだけ背中が熱くなるにゃ。

 

今日は、さよりちゃんが通りすぎるたびに、ボクの心がぴょんって跳ねたにゃ。にゃ、にゃんでもないにゃ、ただ近くを歩いただけなのに、どうしてこんなにそわそわするのか分からないにゃ。えへへ、ボクは平気な顔をしてたつもりだけど、たぶん肉球はちょっとあたたかかったにゃ。そんな朝も、開店前の静けさも、ぜんぶ合わせるとカフェの一日が始まる合図みたいで、すっごく好きだにゃ。今日はどんなあったかい時間になるのか、楽しみでたまらないにゃ。

こはだ(副店長) 🐾
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