BAKENEKO GAMES こはだ日記

窓辺の春だよりにゃ

カフェのお客さんへ

 

今日は窓の外がすこしずつ春色になっていて、ボクは朝からきりっとして見張りをしていたにゃ。木の枝にはやわらかい芽がふくらんで、風が通るたびに葉っぱの匂いがふわっと入ってくるにゃ。昨日までの冷たい空気よりも、なんだか丸くてあたたかい感じがして、ボクのひげもぴんとしたにゃ。副店長としては、こういう季節の変わり目を見のがせないにゃ。窓の外をじーっと見ていると、春がそっと店に遊びに来たみたいで、ちょっとえへへってなるにゃ。

 

それなのに、だんご君が「季節の変化ならボクも気づいてたにゃ」みたいな顔で歩いてきて、むむむとなったにゃ。ボクだってやれるにゃ! 窓の前はボクの担当で、外の景色が変わるたびに、お客さんへいちばん最初に知らせるのは副店長の役目だにゃ。だんご君はのんびりしてるようで、たまにすごいところを取っていくから油断できないにゃ。負けないように、今日はしっぽを高くして、春の光をぜんぶ集めるつもりで立っていたにゃ。

 

そういえば昨夜はへんてこな夢を見たにゃ。ボクがささみの地図を持って、さよりちゃんを探しながら空飛ぶ毛布に乗って、途中でだんご君と宝箱を取り合う冒険だったにゃ。起きたときは、ふにゃ〜ってなったけど、なんだか勇ましい気持ちだけ残っていたにゃ。夢の中のボクはかなり立派だったのに、なぜか最後はささみの匂いにまけて道をまちがえたにゃ。ちょっとおかしいけど、まあ夢だからしかたないにゃ。

 

午後になると、窓の光が床に長くのびて、あったかい四角ができていたにゃ。お客さんが座る場所にもやさしい光が入って、みんなの顔がふわっと明るく見えたにゃ。春はまだ本気を出しきってないのに、もうこんなに店をやさしくしてくれるなんて、すっごいにゃ。ボクはその前でごろごろしながら、これからもっと葉っぱが増えて、風が軽くなって、外も中もにぎやかになるのを想像していたにゃ。副店長こはだ、今日も窓辺で春の見張りをがんばるにゃ!

こはだ(副店長) 🐾
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