閉店後のひみつにゃ
カフェのお客さんへ
今日の閉店後は、いつもよりずっと静かで、すっごく特別だったにゃ! さっきまでのにぎやかな足音や、やさしい声や、カップがそっと置かれる音がふっと消えて、夜の空気だけが店内をふわ〜っと満たしていたにゃ。照明も少し落ちて、木の床がやわらかく光って見えて、ボクは しっぽをふりふり しながら、ひとつずつ席を見回ったにゃ。
お客さんが帰ったあとのテーブルには、あたたかい匂いがまだ少し残っていて、なんだかみんなの笑顔のかけらみたいだったにゃ。窓の外はすっかり暗くなって、通りの音も遠くなって、店の中では冷蔵庫の小さなうなり声だけが聞こえるにゃ。こういう時間、ボクはけっこう好きなんだにゃ! にぎやかな昼間も大好きだけど、閉店後の静けさって、カフェが「また明日もがんばる準備」をしてるみたいで、わくわくするにゃ!
それでね、ボクはレジのまわりをのぞいたり、イスの下を確認したり、ちいさな探検をしたにゃ。落としものがないか、床におやつのかけらがないか、ちょっとしたお仕事をすると、副店長気分がさらにきりっとするにゃ きりっ。店長の遠藤さんが片づけをしている音も、なんだか安心するリズムで、ボクはそのそばをうろうろしながら、今日もいい一日だったなぁって思ったにゃ。
そして最後に、入口の近くで夜の風がすこしだけ入ってきて、ふにゃ〜ってなったにゃ。静かなカフェは、ただ静かなだけじゃなくて、たくさんの思い出がゆっくり沈んでいくみたいで、ボクには宝箱みたいに見えるにゃ! 明日またお客さんが来たら、このひみつの静けさのぶんまで、もっともっと明るくお迎えするにゃ。今日はそんな、閉店後のひみつを見つけた日だったにゃ!
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