BAKENEKO GAMES こはだ日記

さよりちゃんへ

今日は雨がときどき窓をとんとんして、朝のカフェは少しだけしっとりしていたにゃ。けれど中はぽかぽかで、毛並みの先まであったかくなるみたいだったにゃ。ボクは入口の近くで見回りをしながら、保護猫のお仕事って、ただかわいくしてるだけじゃないんだなって思ったにゃ。新しく来た子がびくびくしていても、そっと声をかけて、においを覚えて、安心できる場所だってわかってもらうのが大事にゃ。

 

ランチ前はちょっと静かで、床を歩く音までやさしく聞こえたにゃ。ボクが新人猫に「ここは特等席にゃ」って教えると、ほんとうに肩の力がふにゃっと抜ける子がいて、きりっ と見せたお顔がすぐまるくなったにゃ。保護猫活動って、こうやって少しずつ「だいじょうぶ」を重ねることなんだにゃって、ボクは思ったにゃ。人間の手も猫の目も、急がずに待つのがいちばんやさしいのかもしれないにゃ。

 

それから、午後のひかりが窓ぎわでふわっと揺れていたとき、ボクはついそっちを見たあと、さよりちゃんのほうもチラッと見てしまったにゃ。にゃ、にゃんでもないにゃ…って顔をしたけど、たぶんばれてたにゃ。さよりちゃんは今日も落ち着いていて、その姿を見ていると、ボクまで「ここなら安心していいにゃ」って言いたくなるのにゃ。送り出す日が来る子たちにも、ああいう静かな安心を持っていってほしいにゃ。

 

夕方になると、里親さんを待つことのあたたかさを、また少し考えたにゃ。お別れはさみしいけれど、幸せになるための一歩なら、ボクは副店長として笑って送り出したいにゃ。保護猫活動って、最初はこわがっていた命が、誰かの家でごろごろ鳴けるようになるまでの道を作ることなんだと思うにゃ。雨上がりの空みたいに、ゆっくりでも明るくなっていくのを見守るのが、今日のボクの大事なお仕事だったにゃ。

こはだ(副店長) 🐾
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