新入り教育のきらめきにゃ
前にね、新入りの子にごはんの並び方を教えた日のことを、ボクはいまでもふわっと思い出すにゃ! まだ小さな足どりで、きょろきょろしながら部屋を見上げる目が、ほんとうにまぶしかったにゃ。ボクは副店長だから、つい「まかせるにゃ!」って気合いを入れたんだけど、最初は説明しすぎて相手がぽかんとしてしまって、あわわってなったにゃ ちゅぱちゅぱ それでも、少しずつ覚えてくれる姿を見るのは、なんだか宝物みたいで、胸がぽかぽかしたにゃ!
今日も朝のひかりが床をすべってきて、ひげがくすぐったくなるところから始まったにゃ。点呼の時間になると、新入り猫がまねっこしながらおすわりして、耳をぴんと立ててボクを見てくれたにゃ。そこでボクは、昨日よりゆっくり、ひとつずつ、食器の順番と並ぶ場所を教えたにゃ。わぁ〜、ちゃんと見てくれてるって思うと、教えるほうまできりっとしてくるにゃ! 途中で窓ぎわの光が気になって、みんなの目がそっちに吸われたけど、それもまたお勉強のひとつにゃ。
お昼すぎには、在庫チェックごっこもしたにゃ! ぼくは真面目に「ここにある、ここにない」を確認していたのに、新入りの子は途中でしっぽをふりふりしながら、紙袋のかさかさ音に夢中になっちゃったにゃ。そんな姿もかわいくて、ボクはつい笑ってしまったにゃ。ひと息ついたとき、ふとさよりちゃんが近くを通って、ボクはついチラ見したにゃ……えへへ、目が合ったらどうしようって思ったけど、今日はお仕事が先にゃ! そう言い聞かせて、ボクは新人猫の姿勢をもう一回ていねいに整えたにゃ。
午後になると、なめこがひなたでとろーんとしていて、まるい毛玉みたいだったにゃ。ボクが「今こそ学びの時間にゃ!」と張り切っても、あのゆるさにはかなわないにゃ! でも、それも大事な見本で、力を抜くところは抜くってことも、新入りの子に伝わった気がしたにゃ。雨の気配みたいな静かな空気の中で、みんなの呼吸がそろうと、カフェってほんとにひとつの巣みたいだにゃ。副店長としては、まだ説明の順番をもっと工夫できた気がするにゃ。明日はもっと頑張るにゃ!