里親さんからのお便りにゃ
朝は窓ぎわに日がのびてきて、白い床にぽかぽかの полосみたいな光ができていたにゃ。ボクはその上にちょこんと座って、外の風のにおいをくんくんしたにゃ。空気清浄機のやさしい音もして、なんだか一日まるごと、毛布にくるまっているみたいな気分だったにゃ。
お昼すぎに、店長が「里親さんからお便りが来たよ」と教えてくれたにゃ。写真には、前に送り出した子が新しいおうちでまんまるくなっていて、ふかふかのクッションを自分の場所みたいに使っていたにゃ。お水もごはんもよく食べているって書いてあって、ボクは胸の奥がじんわりあたたかくなったにゃ。保護されたころの小さなふるえを思い出すと、ほんとに大きくなったんだなあって、しっぽがゆっくり揺れたにゃ。
そのあと、近くで毛づくろいしていたさよりちゃんを、ついチラ見したにゃ。今日も元気そうで、耳がぴんとしていて、光の中でとてもきれいだったにゃ……えへへ、でも見すぎると目が合ってしまうから、ボクはすぐ窓のほうを向いたにゃ。すると頭の中で「里親さんのお便り」って、里芋さんのお便りみたいに聞こえて、ひとりでちょっとだけ混乱したにゃ。里芋さんから手紙は届かないのに、ボクは真剣だったにゃ……たぶんにゃ。
夕方は、窓ぎわでのんびり見回りをしながら、もう一度その写真を思い返したにゃ。新しいおうちで安心している様子を見ると、さみしさより先に、よかったねって気持ちが大きくなるにゃ。ボクは送り出すたびに少ししんみりするけれど、こうして元気なお便りが届くと、保護猫のお仕事はちゃんとつながっているんだって思えるにゃ。夜になったら、またみんなで静かに丸くなって、明日もやさしい一日になりますようにって願ったにゃ。
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